雑感:
(プレイ時間:約6時間30分)
というわけで、今までありそうでなかった覗きゲー。
主人公はオッサンであり、近年ブームの若い主人公とは一線を画するが、そこはそれ、このブランドカラーだ。何はともあれ、入手したアイテムを使って穴を開け、そして覗く。この繰り返しになるわけだが、覗いているときの見え具合というものが実に面白い。マウスを動かすことで角度を変えられるのだが、所詮穴の向こうの出来事、なかなかはっきり見えやしない。本当の覗きをしているようなじれったさがこのシステムでうまく表現されていたと思う。
だが、ある程度覗きが進めば、結局は追い込み凌辱ゲームにありがちな、女の弱みを握ったりして脅しをかけるということになっていくため、覗きがただの凌辱へと至るプロセスでしかなくなってしまっているのは残念でならなかった。
しかも純粋に凌辱ゲームであるため、相手が主人公に対して好意を持っていようが敵意を持っていようがお構いなしにやってしまうというのは心情的に許されないものを感じたがそれはまあ、味なのだろうと諦める。
一週間単位で流れるが、全員を落とすまで無限に時間が流れるようで、じっくりと腰をすえて攻略できるのはよいのだが、落とすチャンスが一週間にたったの一度しかなかったりする場合もある。一週間に一度しか見られないプレミアな覗きスポット、ならまだしも、攻略に必要なプロセスがそれなのでは辛い。しかも、時間早送りがかなり遅く感じる。何時何分まで飛ばす、というような機能があればもっとやりやすかったかもしれない。また、時間を早送りしようとしてCTRLを押していると、突如登場する重要な会話を飛ばしてしまうこともあるのがいただけない。
結論を出すとするとやはり普通のゲームだと言わざるを得ないわけだが、覗くということのジリジリとした面白さは充分に表現できていたと思う。あとは見つかるかもしれないというスリルや、ゲーム面そのものの快適さが向上すれば、もっと面白いものに仕上がるに違いない。すでに2作目の開発が告知されており、楽しみである。
(4/24,2003)
(12/12,2003:第4期パソゲェ批評発足、指数に変化なし)
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