EVE burst error

色の凡例:
9億5千万以上・『神』  
9億以上・殿堂入り
8億以上・2.30以上
6億以上
6億未満・1.79以下

タイトルEVE burst error
メーカーシーズウェア
レヴュワー編集部
基本6項目
 キャラクター9億
 グラフィック7億7千万
 操作性6億8千万
 音楽・音声8億
 ゲーム性8億
 ストーリー性8億5千万
主観データ
 お気に入りポイント9億
マスクデータ
 綜合評価8億6百万
 重率総和341億
達成率100%
パソゲェ指数2.47

雑感:
 良くも悪くも、シーズウェアの今後を左右する、歴史的作品と言っていいだろう。同社の提唱するマルチサイトシステム第二弾。その当時のDOSゲーム業界では、主人公が一人かもしくはそれに準じるものが主流だった。マルチサイトシステムとは、こうした流れに対し、二人の主人公を立てて、それぞれが『同じ事件に対して』(ここ重要)個別に行動する、というシステムのことである。これは大変画期的であった。ストーリーは最初は不可解な事件が起こり、そこから徐々に巨大な事件に巻き込まれていくというもの。探偵サスペンスモノなだけに連続殺人というテーマと要人護衛というテーマが見事に噛み合う。伏線の張り方が優秀で、次を知りたいと思わせる点は見事だ。
 移動方式は『移動』コマンドで徐々に移動していく、というもの。これは街の全体図が頭に入っていないと理解しづらく、またコマンドを選ぶ二度手間も面倒。この点は後の同シリーズでは視覚的な移動シーンに変わっていくのでよいのだが、DOSではこれが限界なのであろうか。
 さてこの作品は言うまでもなく菅野氏三部作(DESIRE、EVE、YU-NO)のひとつであるわけだが、その中でも俺はこの作品に関しては多少疑問符を抱く。それはエンディングに関してである。質の高い犯人推理イベントが用意されているのに、アレはいくらなんでも推理不可能ではあるまいか。このとてつもないどんでん返しとエンディングの意味不明っぷりは、うまいを超えてやりすぎ感が漂う。
 ただこのゲームは、前作『DESIRE』に比べてマルチサイトシステムをうまく使っていると思う。やはりゲームとは、進化するものでなくては。疑問点も多々あるが、やはりこのゲームも、ゲームの金字塔を築いたといっても過言ではない遺産であることは間違いないのである。
(1/3,1999)
(5/29,1999:改訂)
(5/17,2003:改訂)
(12/12,2003:第4期パソゲェ批評発足に伴い指数-0.06)

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