Princess Knights

色の凡例:
9億5千万以上・『神』  
9億以上・殿堂入り
8億以上・2.30以上
6億以上
6億未満・1.79以下

タイトルPrincess Knights
メーカーミンク
レヴュワー編集部・松井
基本6項目
 キャラクター7億5千万
 グラフィック8億
 操作性6億5千万
 音楽・音声7億
 ゲーム性9億
 ストーリー性7億
主観データ
 お気に入りポイント8億
マスクデータ
 綜合評価7億3千3百万
 重率総和290億
達成率95%
パソゲェ指数2.24

雑感:
(プレイ時間:約19時間)
 いきなりアニメから始まって、しかも長い上に飛ばせないという鮮烈な始まり。主人公のボイスもオープニングだけという面白さでゲームが始まるわけですが、プレイしてみると、これがなかなか歯応えのあるゲームです。
 基本的には高さの概念があるシミュレーションRPGで、主人公はナイツと呼ばれる仲間を集めて冒険をしていくわけですが、ナイツは8人までしかパーティに入れられず、なおかつ出撃させることができるのは4人まで。出撃させたナイツは疲労が溜まり、一定数以上になると出撃できなくなります。そして、出撃させていないナイツは信頼度などのパラメータが減ってしまいます。
 このゲーム、全部で30人近く登場するナイツ全員を攻略することができるという凄さ。さすがに全員を攻略しようとすると、同時攻略可能とはいっても4〜5回はプレイせねばならずガッカリしますが、かといって適当にキャラ作りをしているという印象はなく、その点は好感が持てます。
 また、ユニットには『属性』の概念があり、この属性の強弱が戦闘に大きく影響するのも面白いアイディアです。ナイツたちは捕らえたモンスターとユニオン(合体?)することにより、そのモンスターの属性と能力へのプラス修正を得られるというシステムと相まって、戦略付けをより深くしています。
 難易度の調整ができるのも配慮があっていいと思います。簡単でプレイすると、ほぼ主人公の単騎駆けでクリアできてしまいますが、難しいでプレイすると、主人公たちのレベルが20弱しかないのに敵ボスのレベルが55もあって一撃で殺されたりします。不当な難しさもありますが、基本的に前述のモンスターのユニオンなどを駆使すればクリアできないことはなく、ヌルゲーマー仕様とはいえない本格派の匂いを感じました。
 エロシーンの位置付けも面白いと思います。主人公と交わったらナイツの力を得る……というのはいかにもありがちな設定ですが、それはそれとして、ナイツを仲間にしさえすれば、その時点でエロシーンが見られるというのは画期的です。普通であれば、仲間にした後、好感度を上げることによってエロシーンを見る、という流れになりますが、このゲームは逆です。つまり、エロシーンを見るだけなら、何も考えなくても、仲間を入れ替えていくだけでほとんどみることができるのです。主人公とのシーンだけでなく、イベント的なシーンも多数用意されており、女の子の数を考えると半端な量ではありません。エロが常に欠乏しないこのアイディアは買いでしょう。
 ただ、プレイしやすいかというとそうでもないのが現実で、3D画面でプレイするのですが、どの方向から見てもキャラが見えなかったり、せっかく自分が見やすいアングルを設定しても、移動したりすると勝手にアングルが変わってしまうなどして、戦闘がやりづらく感じました。
 ストーリー的にも、最初にテロップで全部語りすぎです。しかもその後のストーリーは、最初のテロップをある程度理解していないと地名や国名などがわからなくなってしまうというデメリットもあります。仲間など登場人物の数が多すぎて、名前が覚えられないという弊害もあることでしょう。
 基本的にはかなりやりごたえのあるゲームだと思います。『面白い18禁SRPG』という称号を与えても問題ないのではないか、と考えますがどうでしょう。
(8/25,2002)
(2/20,2003:第3期パソゲェ批評発足に伴い指数-0.13)
(12/12,2003:第4期パソゲェ批評発足に伴い指数-0.02)

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