雑感:
近年のシーズウェア作品の特色は、練りこまれたストーリーと重厚な背景かして複雑に絡み合うキャラクターとやることはキッチリやるHシーンではないか、と言われて、俺もそれは否定できない。
しかしながら、最近のシーズは行きすぎである。
シーズウェアのストーリーの進め方は、まずいきなり主人公がある状況におかれている所からはじまり、なんかわけのわからん単語がばりばり出てきて、最後の方でそれが明らかになるという感じである。ストーリーが短かったころはそれでもよかったが、最近のストーリーのボリュームでこういったことをすると確実に消化不良を起こす。
これで普通なら確実に崩壊しているところだが、痛烈に批判できないのは、シーズはエンディングに、しっかりとした謎の解を用意しているからである。しかしこのエンディングというのがやっかいで、とくにこのRe−Leafの場合、相当何度もプレイしないとたどり着けない。
あと、紫石はいいとして、時車を得た時に何のサウンドもエフェクトも、ましてやテキストでの説明もないのはどういうことか。
『おや、こんなところに……』
この一文だけで、時車が手に入ったと理解できる人はいまい。
さて、キャラクターの書き込み、ストーリーの分厚さはなにも言う事はない。この路線でいくならそれで構わないと思う。ただ、ちょっと敷居が高くなりすぎた感じだ。この不安はDIVI−DEADの時から感じていただけに、次回作『散華』でどれだけ改善されているか、見ものだ。
一番高い点数の操作性だが、まずウィンドウズ作品にも関わらずCtrlとばしが利く、というのは凄い。また、シフトとCtrlで、同じ文字飛ばしでもそのスピードが違う。DOSのころと違い、今は文字を送るのにマウスを使うことが多く、こうした文字飛ばしは本当にありがたい。老舗の意地を感じた。
なお、前まで声があったのに、このRe−Leafにはない。評判が悪かったのだろうか。時々この場にそぐわない程の有名な声優(サザエさんのレギュラーとか)がいたりして、結構好きだったのに。
(5/23,1999)
(2/20,2003:第3期パソゲェ批評発足に伴い指数+0.08)
(12/12,2003:第4期パソゲェ批評発足に伴い指数-0.06)
Generated by Review-HTML File Generator Ver.4.00
44 Creations, Inc.