雑感：
（プレイ時間：約5時間）
　バカゲー？
　ストーリー展開はドタバタコメディの様相を呈しつつも設定は真面目という不思議な雰囲気の中物語が進んでいく。どちらかというと幼めのキャラが趨勢である現在において、あえて年上的なキャラクターが多いというのもギャップのひとつではある（ScooPの作品みんなそんな感じはするが）。
　基本的には面白おかしく読めるのだが、主人公のヘタレぶりには閉口する。これは性格的な問題ではなく、『ストーリー展開を面白くするために無理やりヘタレな行動を取っている』ようにしか見えない部分も多く、どうしたものかと思ってしまう。が、冷静に考えれば、ヘタレな主人公が何を為すでもなく、周りが実力を発揮して事件が解決していく様は、ある意味リアルである。そのあたり、難しいところかもしれない。
　基本的には一本道（基本的どころか、完全に）なので、何度もプレイするものではないが、それにしても文字飛ばし無し、キーボード一切非対応なのは痛い。回想シーンをキャンセルできないのもつらいところである。
　エロシーン全般については、なぜかフェラチオとパイズリが異様に多く、本番は少なめ、というわりと珍しい構成になっている。悪いとは言わないが飽きる。それと平行して、エロシーンは基本的に主人公は喋らず、女の子のボイスだけで成り立っているが、これがどうにもしつこい。エロシーンに限らず、女の子のボイスが７個くらい連続する場面も多い。
　最初にも書いたがドタバタコメディであり、敵味方の対立もハッキリしているため、純粋なエロ目的のプレイでもそれほど苦にはならないだろうし、そうでなくてもそれなりに楽しめるのではなかろうか。そういう意味では小回りの利くゲームと言える。
　主人公のヘタレぶりが凄く、また勝手に〜が好き、という展開になるので、感情移入という点では難あり、であるが。
（11/12，2001）
（2/20，2003：第３期パソゲェ批評発足、指数に変化なし）
（12/12，2003：第４期パソゲェ批評発足に伴い指数-0.02）