雑感:
シーズウェアはまたこの系統のストーリーのAVGを出した。
そして例に洩れず、ストーリーが解りづらい。
シーズウェアの作品は毎回シナリオライターが違うというのは了解しているところであるが、こうも毎回解りづらくていいのか。
ストーリー自体はよい。だが、ストーリー展開がよくない。例えば、主人公が何故駅へ行くのか、何故大学へ行くのか……など、行動の理由がまったくわからない。『なぜ次の街へ行くのか?そこに道があるから』と問われるような某社のコンピュータRPGと同じだ。
さらに、全5章あるのだが、前半のルーチンがたるい。学校へ行って帰る、というのを約2週間も延々と意味なく繰り返すのは展開としてどうか。ただ、中盤の事件の連続から後半に繋げる畳み掛けはなかなかスリリングでよかった。
エンディングが複数あることがわかったが、それに分岐する地点があまりにも難解。攻略対象の女性の数が多いわりに、一回のプレイが長く、萎える。また、バッドエンドのルートにもぐりこんでしまうと、ラスボスに勝っても負けても同じエンディングになってしまい、ガッカリだ。しかも謎は主人公達登場人物が勝手に分かっているだけで、説明としては舌足らずだ。
どうして『DESIRE』『EVE』が名作とうたわれたのか、もう一度思い出すべきではないだろうか。
また、CD版では声がないのは寂しい。DVD版が声があると知ってしまったことに起因すると思われる。いままでもあったんだし、別にCD版で声があってもいい気がするのだが……?僕は、これをシーズのDVDを買わせるためのずるい戦略だとは思いたくないのだ。
(12/21,1999)
(8/4,2000:改訂)
(2/13,2002:指数0.01減:計算ミスです。申し訳ありません)
(2/20,2003:第3期パソゲェ批評発足に伴い指数-0.02)
(12/12,2003:第4期パソゲェ批評発足に伴い指数+0.06)
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